地域のお話 古地図編

2022年08月10日

【地域のお話】古地図編

 

前回は「川手」という地名についてお話しました。

今回は「古地図」を切り口にして土地選びのご参考になるようなブログを書きたいと思います。

 

個人的なエピソードになってしまいますが、30年ほど前、私が自宅新築用地を探していたときに、相談した不動産屋さんからこんな助言をいただきました。

「家を建てるなら、昔からの集落の中が一番良い。それが無理な場合は集落の周辺の畑地が良い」とのことでした。その理由は、「100年も200年も前からできている集落は、過去、大きな災害に遭っている可能性が少ないこと。そもそも、昔の人達も水害や土砂災害をおそれて、山や川から離れたところに家を建てたはずだから、そうして形成された集落が大きければ大きいほど、そこは安心して住めるはず」というものでした。

 

正直、その当時の私は不動産知識がまったくなく、見栄え良く整地された新興住宅地に目が行きがちでしたが、説得力のあったその不動産屋さんの薦めに従って、昔からの集落の端っこに家を建てました。おかげさまで今日に至るも、大きな災害には見舞われておりません。

 

さて、「古地図」ですが、今はネットで森羅万象、あらゆる情報が簡単に手に入ります。

「国土地理院」というお役所が、昔の航空写真や古地図を公開しています。それを見れば、自分が今住んでいる場所が50年前はどんなところだったのか、あるいは、100年さかのぼったら、そこはどのように利用されていた(または、誰にも見向きもされない未利用地だった)のかが、一目瞭然です。

 

ご参考までに、弊社の所在地(岐阜市東川手)付近の新旧地図をアップしました。家や店舗がびっしりと並んでいる現在に比べ、昔は実にゆったりとした郊外地だったことがよく分かります。みなさんも、ご自宅やお勤め先の付近が、50年前や100年前、どんな状態だったのか、ちょっと気になりますよね。このお盆休みに、国土地理院提供の古地図や航空写真でタイムスリップ気分を味わって見ませんか?

 

国土地理院地図 新旧対照